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A88 束の間の間-Tsukanoma no Aida- B館8階美術画廊、オルタナティブスペース、A館5階レセプションルーム、B館1階イベントスペース 薄久保香と東京藝術大学の若手作家たちが館内の4つの会場で紡ぐ「束の間の間」の物語。

一見すると意志を持たないような身の回りのモノや、偶然と解釈してしまう出来事の中には不可視のエネルギーが宿っており、私たちを操っているのかもしれない。視点を裏返してみると、私たちは全く別の光景に出会うことができる。価値も文脈も全く異なるそれぞれが、一つとなる「束の間の間」の物語。薄久保香と東京藝術大学の若手作家たちが館内の4つの会場でその物語を紡ぎます。【23年11月記】

第6の予言The 6th pophecy-Chapte1”点滅のエスキース”
10月31日(火)〜11月26日(日) B館8階=美術画廊

東京藝術大学美術学部油画第6研究室の記録的展覧会として2021年に始まった”第6の予言 The 6th prophecy。第2回目となる今回は「エスキース」という目線から絵の原初の力を探ってみたい。「エスキース」という言葉は、スケッチや素描といった瞬発的表現を指すほか、構想を吟味し計画を綿密化するという意味を持つ。その両者は時として相容れない行為として表れるが制作においては分別されず、固定的なものでもなく、相互扶助作用を発揮しながら作品を前進させる。「点滅のエスキース」の絵画とは、直感と計画が特有の等価系として交差する場所のことである。【出品作家】薄久保薫/家田実香/石山未来/川上愛理/春田沙良/宮林妃奈子(五十音順)

薄久保香

川上愛理

春田紗良

塩出麻美

宮林妃奈子

石山未来

家田実香

第6の予言The 6th prophecy -Chapter2 “Heat Haze”
11月2日(木)〜13日(月) A館5階=レセプションルーム

Chapter2“Heat Haze”では、絵画のマテリアル、技法、概念の拡張について実験的側面を共有することを目指す。」それと同時に、互いに異なるアイデアをもつ表現者たちが偶発的な状況やコミュニケーションを通して散在する潜在的な意味から共通ベクトルを見出し、一つの空間をどう開くことができるかもテーマである。【出品作家】浅野克海/五十嵐大地/西村昴祐/山之内陽介/山本和真/盧曦航/渡邊涼太(五十音順)

浅野克海

盧曦航

山ノ内陽介

山本和真

五十嵐大地

西村昂祐

渡邊涼太

渋谷芸術祭・ハチ公生誕100年プロジェクト
10月31日(火)〜11月26日(日) B館8階=オルタナティブスペース
生誕100周年を迎えるハチ公。東京藝術大学油画にまつわる若手作家たちにより、その世界的に知られる物語がリサーチとオリジナルの着想に基づいた作品として再読される。【出品作家】奥山帆夏/加川日向子/筧由佳里/中根唯/西村昴祐/Lee Embeli(五十音順)

筧由佳里

中根唯

奥山帆夏

西村昂祐

加川日向子

Lea Embeli

オープンスタジオ
10月31日(火)~11月13日(月) B館1階=イベントスペース
「点滅のエスキース」もう一つの試みとして普段のアトリエを離れ、一時的な環境で描く実験的アプローチ。会期中はドローイングの制作の様子を一部公開いたします。【出品作家】石山未来/宮林妃奈子(五十音順)

石山未来

宮林妃奈子

PROFILE

薄久保香

Usukubo Kaoru

2010年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了 博士号(油画)取得
現在、東京藝術大学美術学部油画准教授
[主な展覧会歴]
2011年「横浜トリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR」横浜美術館(横浜)
2013年「ミニマル/ポストミニマル1970年代以降の絵画と彫刻」宇都宮美術館(宇都宮)
2020年「Kaoru Usukubo | Daisuke Ohba」LOOCK(ベルリン)
2022年「かくて円環が開き、」rin art association(高崎) など
 

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