
B22 第38回伝統漆芸展 彫漆盛器「早春」 松原弘明 文部科学大臣賞(The Minister of Education Award)
奥行28.2x幅28.2X高8.7cm 乾漆/顔料[彫漆]
乾漆素地の器の八角形の縁を、春先に可憐な花を咲かせる雪割草のモチーフで飾った彫漆の
作品である。十数段階の濃淡の色漆を塗り重ね、白、濃いピンク色、グラデーションの花弁をもつ
、斑入りの葉を彫り、しべには金平目紛と黄の彩色を加え、自作した金露玉を花
地紋は素彫りのまま仕上げた。高い技術力によって、少ない色数で多彩な
おり、磨き仕上げた光沢面と素彫りのマットな面の対比も効果的である。
記:近藤 都代子
モチーフは雪割草で、雪の下でも常緑のまま冬を耐え、他の花に先駆け春の到来を知らせてくれる可憐で力強い植物です。その生命力を表現したくサーモンピンクから白のグラデーションに塗り重ねました。これからも身近な自然に学び、自分らしい表現ができるよう制作していきたいと思っております。
記:松原 弘明
松原弘明
Hiroaki Matsubara
香川県/昭和42年生
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