SOGO SEIBU TransCulture

C10 2021年9月  八ヶ岳高原音楽堂サロンコンサート 「福田進一/藤木大地」/平野啓一郎」「木村イオリ&森田晃平DUO」「沖 仁con渡辺香津美」
「山下洋輔with横山幸雄」「国府弘子with川井郁子」「鈴木愛美」
秋の高原を彩るアコースティックな音色

●福田進一(ギター)Shinichi Fukuda
1955年大阪生まれ。1981年パリ国際ギターコンクール優勝。以後ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、ボーダーレスな音楽への姿勢で世界中のファンを魅了。
●藤木大地(カウンターテナー)
Daichi Fujiki

2017年4月、ウィーン国立歌劇場デビュー。2010年に世界初演された『メデア』ヘロルド役は、日本人、そして東洋人のカウンターテナーとしても史上初の快挙。
●平野啓一郎(小説家)
Keiichiro Hirano

1975年愛知県生まれ。1999年『日蝕』で第120回芥川賞受賞。日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)。2019年に映画化された『マチネの終わりに』は現在累計58万部超のロングセラー。

2021年9月4日(土) 没後25年のオマージュ「武満 徹、その眼差し」vol.1
「マチネの終わりに」に寄せて

八ヶ岳高原音楽堂のアドヴァイザーを務めた武満 徹。その没後25年のオマージュとして、音楽と文学の共鳴をテーマに、映画化もされたベストセラー小説「マチネの終わりに」の作者 平野啓一郎さん、同作品誕生の立役者である福田進一さん、そして武満 徹さんを敬愛する藤木大地さんにご出演いただきました。武満 徹作品をはじめ、クラシックからビートルズまで、小説・映画の名場面を彩った楽曲と、作品にまつわる裏話。武満 徹さんが八ヶ岳に残した足跡は、その想いを受け継ぐ音楽家たちによって輝き続けます。

●木村イオリ(ピアノ)Iori Kimura
ジャズを中心に、様々なジャンルで活躍するピアニスト・キーボーディスト、作編曲家。青森市出身。2008年、ジャズバンド”bohemianvoodoo” を結成する。代表曲”Adria Blue” のMusic Video はYouTubeで400万回以上の再生を記録。
●森田晃平(ベース)Kohei Morita
鹿児島県出身の情景音楽家。16才よりコントラバス、エレキベースを始める。2010年に活動の拠点を東京に移しベーシストとしてVAMPS、いきものがかり、little green monster、熊木杏里等多数のアーティストのライブ、レコーディングに参加。

2021年9月18日(土) 木村イオリ&森田晃平DUO
BLESSINGS – in Yatsugatake kogen ongakudo

日本ジャズ界に彗星の如く現れた新進気鋭のレーベル「Playwright」から2020年2月にリリースされた “Blessing from the wind”は、八ヶ岳高原音楽堂で収録されました。稀代のメロディーメーカーであるピアニスト木村イオリさんと、情景音楽家を自負するベーシスト森田晃平さんの感性は、瞼を閉じても八ヶ岳の空気を感じられる素朴でナチュラルなサウンドを生み出すことに成功しています。大自然からインスピレーションを得て、新たな作品も生み出される。それが八ヶ岳高原音楽堂の魅力でもあるのです。

●沖 仁(フラメンコギター)Jin Oki
1974年長野県軽井沢町生まれ。97年日本フラメンコ協会主催新人公演に於いて奨励賞を受賞。06年メジャーデビュー。07年NHK大河ドラマ「 風林火山 」紀行テーマ曲を担当。10年、スペインで開催された「 第5回 ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクール 」国際部門でアジア人として初優勝、その後EXILEにシングル「 情熱の花 」を曲提供、コラボ活動に於いてはオーケストラ、バレエ、能、長唄、朗読との共演といった枠組みに捉われない活動を展開。
●渡辺香津美(ギター)
Kazumi Watanabe
名実ともに日本が世界に誇るトップ・ジャズ・ギタリスト。17歳で衝撃のアルバムデビュー。ジャズフィールドに留まらない「ギターの可能性」を探求し続け今に至る。その速いテンポで繰り出される魅惑のアドリブと芳醇な旋律、演奏技術を緻密に組み合わせ、音の一つ一つに豊かな表現力を含ませることでも定評がある。生粋のインプロヴァイザーたる資質を活かし、作・編曲においても独自の世界を構築しクラシックギター界からの委嘱作品も好評を博す。洗足学園音楽大学ジャズコース客員教授。

2021年9月23日(木・祝) JAZZ IN YATSUGATAKE vol.5
〈第1夜〉沖 仁con渡辺香津美 アコースティック・セッション

今年で5回目の開催となる「JAZZ IN YATSUGATAKE」。3日間にわたる公演の初日を飾ったのは、本場スペインが認めたフラメンコ・ギタリスト沖 仁さんと世界を舞台に活躍するトップ・ジャズ・ギタリスト渡辺香津美さん。情熱的なギタープレイ、研ぎ澄まされた表現力。ジャンルは違えど、それぞれの世界のトップランナー同士の白熱したセッションに、会場全体が魅せられました。

山下洋輔(ピアノ)Yosuke Yamashita
1969年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与える。国内外のジャズ・アーティストとはもとより、和太鼓やシンフォニー・オーケストラとの共演など活動の幅を広げる。2000年に発表した自作協奏曲を佐渡裕の指揮により04年にイタリア・トリノで再演。08年「ピアノ協奏曲第3番 <エクスプローラー>」発表。09年、一柳慧作曲「ピアノ協奏曲第4番 “JAZZ” 」を世界初演。16年、ウィーン楽友協会ホールで佐渡裕指揮のトーンキュンストラー管弦楽団と共演し、大成功を収める。99年芸術選奨文部大臣賞受章。国立音楽大学招聘教授。
●横山幸雄(ピアノ)Yukio Yokoyama
1990年ショパン国際ピアノコンクールにおいて歴代の日本人として最年少入賞を果たし、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。リリースされたCDは文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等を受賞。また東京と京都にレストランをオープンし、音楽と旬の食をテーマにしたコンサートやインターネットによるライヴ配信「横山幸雄マイハートピアノライヴ」を定期的に開催するなど、新しい音楽の楽しみ方を提供する手腕を発揮。ポーランド政府より「ショパン・パスポート」授与。 エリザベト音楽大学客員教授、名古屋芸術大学特別客員教授、日本パデレフスキ協会会長。

2021年9月24日(金) JAZZ IN YATSUGATAKE vol.5
〈第2夜〉山下洋輔with横山幸雄
JAZZ IN YATSUGATAKE第1回での衝撃の初共演から4年越しの再演が叶いました。それぞれのソロに加え、2台ピアノで披露されたガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」、「アイ・ガット・リズム」では、各界のトップピアニストであるお二人の妙技が際立ちます。アンコールに演奏された「赤とんぼ」では、ステージ越しに見える雄大な大自然と相まって感動的な雰囲気となりました。

国府弘子with川井郁子
●国府弘子(ピアノ)Hiroko Kokubu
国立音楽大学ピアノ科在学中にジャズに目覚め卒業後単身渡米、ジャズ界の重鎮バリー・ハリスに師事。日米で23枚の作品をリリース。他、アーティストへの作品提供。ピアノと作曲両面でジャンルを越えた取り組み。現在、平成音楽大学、尚美学園大学客員教授。2015年、ピアノソロアルバム「ピアノ一丁!」に続き、2016年夏、岩崎宏美さんの歌唱にピアノだけで寄り添ったデュオ・アルバム「ピアノ・ソングス」リリース。
●川井郁子(ヴァイオリン) Ikuko Kawai
香川県出身。東京藝術大学卒業。同大学院修了。現在大阪芸術大学(演奏学科)教授。2008年ニューヨークのカーネギーホール、2015年にはパリ・オペラ座、2019年にはワシントンD.C.の全米さくら祭り、中国・西安にて日中国交正常化30周年イベント出演など国内外で活躍。第36回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞。大河ドラマ「麒麟がくる」の紀行のテーマ担当。2021年横尾忠則現代美術館での横尾作品とのコラボレーション演奏の映像が世界発信。

2021年9月25日(土) JAZZ IN YATSUGATAKE vol.5
〈第3夜〉国府弘子with川井郁子

ジャズ・ピアノ界のスーパー・レディ国府弘子さんが、大胆かつセクシーに観客を魅了し続ける川井郁子さんをゲストに迎えたJAZZ IN YATSUGATAKE最終日。それぞれのオリジナル曲に加え、マンシーニ、モリコーネなどの映画音楽をJAZZYにアレンジしたメドレーなど、JAZZならではの自由な感性と、縦横無尽な活躍を続ける二人ならではのパフォーマンスは、誰もが楽しめるステージへと昇華されました。

八ヶ岳高原ヒュッテ「モリスカフェ」ミニコンサート ~ウィリアム・モリスが愛した音楽~  
演奏:鈴木愛美(ヴァージナル)
● 鈴木愛美(ヴァージナル)Manami Suzuki
東京学芸大学及び同大学院にてピアノ専攻修了、及び東京藝術大学大学院古楽科チェンバロ専攻修了。学芸大学在学時学長賞を受賞。チェンバロと通奏低音を大塚直哉、ピアノを須藤昌子、石橋史生の各氏に師事。アリーン・ジルベライシュ、メノ・ファン・デルフト各氏のレッスンを受講。2012年多摩フレッシュコンサート、2016年国際古楽コンクール〈山梨〉入選、2018年大阪国際コンクール第2位。 通奏低音奏者として調布音楽祭や藝大フィルハーモニアなどの演奏会に出演する他、八ヶ岳高原音楽堂カラマツチェンバロコンサートの出演などソロ活動も行っている。 日本チェンバロ協会会員。

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