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C12 2021年11月  八ヶ岳高原音楽堂サロンコンサート 「仲道郁代」[TSUKEMEN」「宮田 大」 秋空に響くピアノと弦楽器の音色

●仲道郁代 Ikuyo Nakamichi
桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ミュンヘン国立音楽大学に留学。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位メンデルスゾーン賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞。88年に村松賞、93年にモービル音楽奨励賞を受賞。古典派からロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、日本や海外のオーケストラとの共演も数多い日本を代表するピアニスト。これまでにサラステ指揮フィンランド放送交響楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団と共演。99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリンでコンチェルト・デビュー。05年には、英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われたイギリス室内管弦楽団(ECO)主催の「結婚祝祭コンサート」に出演。室内楽ではストルツマン、ハーゲン弦楽四重奏団、ブランディス弦楽四重奏団、ベルリン・フィル八重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団等と日本ツアーを行った。 桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。

2021年11月5日(金) 
仲道郁代 ショパン 枯れゆく想い

名実ともに日本を代表するピアニストの一人である仲道郁代さん。「ショパン 枯れゆく想い」と題された本公演は、体調不良に悩まされながらも充実した作曲活動をしていたショパンの晩年の作品が演奏されました。秋の暮れ、徐々に冬支度を始める八ヶ岳にそっと、しかしながら深く温かなピアノの音色が響き渡りました。

●TSUKEMEN
Wヴァイオリンとピアノのインストゥルメンタル・ユニット。2008年12月にサントリーホールでコンサートデビュー。音響装置(PA)を通さず「生音」によるLIVEを展開。デビューから500本を超える公演で40万人以上を動員。2014年にはドイツ「シュトゥットガルト室内管弦楽団」とTSUKEMENオリジナル楽曲で共演。同年10月にはロサンゼルス単独公演。2015年3月にはオーストリア「ウィーン楽友協会 黄金の間大ホール」LIVE。2020年6月に初のオンライン・ライブ、7月にオンライン・ディナショー開催。
●TAIRIK(ヴァイオリン)
1984年8月生まれ。長野県出身。2010年3月に桐朋学園大学音楽学部大学院修了。
●SUGURU(ピアノ)
1985年12月生まれ。広島県出身。2010年3月に桐朋学園大学音楽学部研究生修了。
●KENTA(ヴァイオリン)
1984年10月生まれ。熊本県出身。2007年3月に東京音楽大学卒業。

2021年11月6日(土) 
TSUKEMEN ~輝く森の錦秋ライブ~

2台のヴァイオリンとピアノという風変わりな編成ながら、10年以上に渡り、常に注目と人気を集める秘密はどこにあるのでしょうか。彼らにしか成しえない視点と手法は、クラシック音楽を驚くほど、身近に、斬新に、そして楽しく届けてくれます。ライブ感あふれるスタイルながらマイクを通さないアコースティックなステージは、四季折々に多彩な表情をもつ音楽堂のスタイルと共鳴し、次の季節へと期待をつなぎます。

●宮田 大(チェロ) Dai Miyata
2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。2009年にスイスのジュネーヴ音楽院卒業、2013年6月にドイツのクロンベルク・アカデミー修了。国内の主要オーケストラや、パリ管弦楽団、ロシア国立交響楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、S.K. ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団、ハンガリー放送交響楽団、ベトナム国立交響楽団などと共演。またチェロ奏者では異例のサントリーホール、ミューザ川崎など2,000席以上のホールが満席にした。第6 回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第 20 回出光音楽賞、第 13 回ホテルオークラ音楽賞を受賞。近年は国際コンクールでの審査員や2019年ロームミュージックセミナーの講師など、若手育成にも力を入れている。

2021年11月12日(金)、13日(土) 
宮田 大 無伴奏チェロ・リサイタル
カザルス「鳥の歌」から始まった無伴奏リサイタル。前半にバッハ、尾高惇忠が演奏され、後半はコダーイのチェロ・ソナタ。30分を超えるコダーイの大曲が、音楽堂を飲み込む圧倒的な集中力によって奏されます。無伴奏だからこそ、息遣いや僅かな変化でさえ音に反映され、それはまるで異世界へといざなわれているかのよう。チェロのもつ表現力の大きさを全身で感じる2日間の公演でした。

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