SOGO SEIBU TransCulture

C17 2022年4月  八ヶ岳高原音楽堂サロンコンサート 「横山幸雄」「H ZETT M」「村治佳織」「小椋佳」 高原の遅い春

●横山幸雄(ピアノ)Yukio Yokoyama
1990年ショパン国際ピアノコンクールにおいて歴代の日本人として最年少入賞を果たし、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。 ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与。自ら企画する「入魂のショパン」はギネス世界記録に認定され、2019年には3日間でショパンの全作品を演奏しその記録をDVDとしてリリース。継続的に開催される意欲的な企画は常に高く評価される。パリにてラヴェルの全ピアノ独奏曲演奏会、ポーランドリサイタルツアーなど海外にも活躍の場を広げる。これまでリリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等栄えある賞を受賞。コロナ禍にいち早く取り入れたインターネットライヴ配信「横山幸雄マイハートピアノライヴ」を現在、月に1~2回のペースで開催している。エリザベト音楽大学客員教授、名古屋芸術大学特別客員教授、日本パデレフスキ協会会長。2021年はデビュー30周年の節目を迎える。

2022年4月1日(金)横山幸雄 ピアノ・リサイタル
昨年デビュー30周年を迎え、堂々たる演奏には巨匠への着実な歩みを感じます。雪どけの八ヶ岳をイメージしたプログラミングをとのリクエストに、ベートーヴェン、シューベルト、ショパンの晩年の作品でお応えくださいました。ベートーヴェンの第30番のソナタからはじまる重量級のプログラムながら、決して重々しく感じさせない鮮やかな展開。百戦錬磨の技に魅了されました。

●H ZETT M
超絶技巧に加え、”無重力奏法”と形容される超人的パフォーマンスは実験音楽と高度な芸術性が融合している。この時代だからこそ生身の人間の可能性を追求し、ただひたすらに音楽を奏でるというテーマのもと、グランドピアノ1台と彼の体だけでの全26曲レコーディングを収録したアルバム『未来の音楽』、『魔法使いのおんがく』、『共鳴する音楽』を発表、2021年9月には同シリーズの最新アルバム『記憶の至福の中に漂う音楽』を発表した。 これらの作品を機に始まったピアノ1台だけでの”独演会スタイルライブ”は、時にシニカルでユーモア溢れる彼の人間性が現れ、彼の一挙手一投足にまで満員の観客が釘付けになる。並行して活動しているトリオ編成によるバンド”H ZETTRIO”とは一味違ったその世界観は各方面から好評を得ている。

2022年4月9日(土)H ZETT M ピアノ独演会 2022 SP 春 ‐八ヶ岳の陣‐ 第四章
「ピアノ独演会SP-八ヶ岳の陣-」と題して四季を巡り、第4回を迎えたこの春。配信やレコーディングもあったこの3年で、すっかりH ZETT Mさんの音楽世界に魅了されました。また異なる四季の色彩との共鳴を楽しみにしています。

●村治佳織(ギター)Kaori Muraji
幼少の頃より数々のコンクールで優勝を果たし、15歳でCDデビューを飾る。フランス留学から帰国後、積極的なソロ活動を展開。ビクターエンタテインメントからのCDリリースは「 カヴァティーナ 」など9タイトル及びDVD「 コントラステス 」をリリース。その後NHK交響楽団ほか国内主要オーケストラ及び欧州のオーケストラとの共演も多数重ね、2003年英国の名門クラシック・レーベルDECCAと日本人としては初の長期専属契約を結ぶ。移籍第1弾アルバム「 トランスフォーメーション 」は第19回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー〈 洋楽 〉を受賞。受賞歴も多く、第5回出光音楽賞、村松賞、第9回ホテルオークラ音楽賞を受賞。2014年10月には吉永小百合主演映画「 ふしぎな岬の物語 」でメイン・テーマ曲を演奏。2016年10月オリジナル・アルバム「 ラプソディー・ジャパン 」をリリース。2017年11月ベストドレッサー賞(学術・文化部門 )を受賞。9月にリリースしたアルバム「 シネマ 」は、第33回日本ゴールドディスク大賞インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。2019年ブルガリ アウローラ アワード2019を受賞。

2022年4月23日(土)村治佳織 ソロ・リサイタル
ともすれば玄人好みになってしまうクラシックギターのレパートリー。自作曲や映画音楽を交えながら、難解な現代作品をも鮮やかに聴かせるプログラムには、そのセンスと美意識の高さを感じずにいられません。

●小椋 佳 Kei Ogla
1944年1月東京、上野に生まれる。
67年東京大学法学部卒業後、日本勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。同行に約四半世紀勤務、浜松支店長・本店財務サービス部長等を経て93年退職。94年東京大学法学部に再入学。文学部思想文化学科に進み、哲学専攻にて2000年大学院修士号取得。この間、71年初アルバム「青春・砂漠の少年」を発表。3作目のアルバム「彷徨」は100万枚のセールスを突破。以来、ソングライターとして、布施明、中村雅俊、堀内孝雄、美空ひばり等、多数のアーティストへ作品を提供。「シクラメンのかほり」「俺たちの旅」「夢芝居」「愛しき日々」「愛燦燦」など数多くのヒット作品がある。

2022年4月29日(金・祝)・30日(土)小椋 佳 八ヶ岳スペシャル・ライブ
箏、尺八、琵琶という編成は、音楽堂の規模や雰囲気にもあい、言葉を大切にする小椋佳さんの歌心を、じっくりと堪能することがきます。最後の全国コンサートツアー中の小椋さんですが、八ヶ岳にはまた来てもよいとのお言葉。大がかりな編成を必要としない音楽堂ならではの強みかもしれません。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずC17 2022年4月  八ヶ岳高原音楽堂サロンコンサートと記入してください