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C9 2021年8月 八ヶ岳高原音楽堂サロンコンサート 「大貫妙子」、「小野リサ」、「天満敦子」、「小山実稚恵」 夏空の下の女性アーティストたち

大貫妙子( ヴォーカル ) Taeko Onuki
東京生まれ。1973年、山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。75年にアルバム 『 SONGS 』をリリース、76年に解散。同年『 Grey Skies 』でソロ・デビュー。1987年サントリーホールでのコンサート以降、バンド編成とアコースティックのライブを並行して継続、現在までに27枚のオリジナル・アルバムをリリースしている。著作では、エッセイ集『 私の暮らしかた 』(新潮社、13年)ほか多数出版。CM・映画・TV・ゲーム音楽関連作品も多く、映画「 Shall we ダンス? 」(監督:周防正行、96年)のメイン・テーマ、「 東京日和 」の音楽プロデュース(監督:竹中直人、98年/第21回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞)ほか数多くのサウンドトラックを手がける。また、「 メトロポリタン博物館 」「 ピーター・ラビットとわたし 」など子どもにも親しみやすい楽曲でも知られている。近年のシティポップ・ブームで2ndアルバム「 SUNSHOWER 」が話題となり、2010年代には多くのアルバムがアナログで再リリースされた。【 オフィシャルサイト 】 https://onukitaeko.jp/

2021年8月7日(土)、8日(日・祝) 大貫妙子 アコースティック・コンサート
誰にも真似することのできない無二の音楽性は、いつの時代にあっても輝きを放ちます。今年も、その感性に惹かれる幅広い世代のお客さまにお越しいただきました。ゲストには、昨夏の出演をきっかけに活動を再開したギターデュオ「山弦」の小倉博和さんと佐橋佳幸さん。桑田佳祐さんをはじめ、日本のトップミュージシャンたちから絶大な支持を得るお二人の頂上デュオによる阿吽のサポートを受け、今年も贅沢なアコースティック・コンサートとなりました。

小野リサ( ヴォーカル、ギター )
Lisa Ono
1962年、ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。1989年、アルバム『 カトピリ 』でデビュー。“ ボサノバの神様 ”アントニオ・カルロス・ジョビンや、“ ジャズ・サンバの巨匠 ”ジョアン・ドナートとの共演、ニューヨークやブラジル、アジア各国での公演も積極的に行っている。99年、アルバム『 ドリーム 』が20万枚を超えるヒットを記録するなど、これまでに日本ゴールドディスク大賞「 ジャズ部門 」を4度受賞。2013年にブラジル政府からリオ・ブランコ国家勲章を授与されるなど、日本におけるボサノバの第一人者としての地位を不動のものとしている。2020年6月〜 『 小野リサ LISA ONO公式YouTubeチャンネル 』を開設し、毎週リモートで収録したミニライブを配信。2021年からは毎月、ミニライブを配信している。2021年3月NHK東日本大震災復興支援ソング『 花は咲く 』をポルトガル語で歌唱し、NHK国際放送で放送され話題に。2021年1月23日Bunkamuraオーチャードホールで開催された『 小野リサ コンサート2021 〜 New Year Journey 〜 』で初披露した。【 オフィシャルサイト 】 https://onolisa.com/

2021年8月14日(土)、15日(日) 
小野リサ サマーライブ2021
初登場から11年目を迎えた今年は、旅するノサノバをテーマに、1日目は「カントリーソング」2日目は「ハワイアンソング」を中心にお届けいただきました。さわやかな夏の高原にぴったりの小野リサさんの歌声は、今や八ヶ岳高原音楽堂の夏の風物詩となりました。毎年趣向を凝らしたプログラムをご用意くださるリサさん。来年はどんな音楽を聴かせていただけるでしょうか。

天満 敦子 ( ヴァイオリン )
Atsuko Tenma
東京藝術大学大学院修了。海野義雄、故レオニード・コーガン、故ヘルマン・クレッバースらに師事。在学中に日本音楽コンクール第1位、ロン=ティボー国際コンクール特別銀賞等を受賞。以来、国際的に活躍中。1993年にルーマニアの夭折の作曲家ポルムベスクの「望郷のバラード」を日本に紹介。クラシックでは異例の10万枚を超える大ヒットとなり、以後この作品は天満の代名詞とも言われるようになった。その後、2004年11月には待望のバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」全曲CDが発売され、楽壇の注目を集めた。東日本大震災後は、母親の故郷でもある福島県を中心に、被災地各地での公演を続け、地元の人々との絆を深めている。2015年6月に発売したCD「旅人のうた」には被災された人々への想いが込められ、2016年8月には長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館“無言館”にて録音したCD「天満敦子 in無言館」を発売。業界複数誌から特選盤の選定を受けた。現在、東邦音楽大学大学院教授、松本市四賀音楽村村長、しおがま文化大使。【公式ホームページ】http://www.officetemma.co.jp/

2021年8月21日(土)、22日(日) 
天満敦子 ヴァイオリン・リサイタル
2000年の初出演以来、21年に渡り続いてきた晩夏の2夜のリサイタル。長年にわたり毎年お越しくださるお客さまも少なくありません。小品を中心としながらも、合間にトークを交えないスタイルは、最近ではむしろ珍しいかもしれません。しかし、完全に手中に収められた技術と、天満節とも評される円熟味の前に、解説は必要ないのかもしれません。ストラディヴァリウスの豊潤な音色と、人柄あふれる音楽の語り口に、また来年もと繋がっていくのです。

小山実稚恵( ピアノ )Michie Koyama
人気・実力ともに日本を代表するピアニスト。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールの二大コンクールに入賞以来、今日に至るまでコンチェルト、リサイタル、室内楽と、常に第一線で活躍し続けている。これまでに国内の主要オーケストラはもとより、モスクワ放送響(現・チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ )、ベルリン響、ロイヤル・フィル、BBC響、イギリス室内管、アカデミー室内管、ロッテルダム・フィル、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ワルシャワ・フィル、モントリオール響、ボルティモア響などと共演しており、フェドセーエフ、テミルカーノフ、マリナー、小澤征爾といった国際的指揮者との共演も数多い。協奏曲のレパートリーは60曲を超える。またショパン、チャイコフスキー、ロン=ティボー、ミュンヘンなどの国際コンクールでは審査員を務める。2005年度文化庁芸術祭音楽部門大賞、2013年度東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞ならびにレコード・アカデミー賞(器楽曲部門『 シャコンヌ 』)、2015年NHK交響楽団「有馬賞」、2015年度文化庁芸術祭音楽部門優秀賞ならびに第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2018年度大阪市市民表彰を受ける。2017年度には紫綬褒章を受章している。

2021年8月27日(金)、28日(土) 小山実稚恵「八ヶ岳の森 街の情景」第1回 ノアン「解き放たれた時間」
傑作が生みだされた街をテーマに、作曲家たちが表現した情景を追い求める「音楽の旅」シリーズ。「解き放たれた時間(とき)」と題された第1回は、ショパンが数多くの名曲を生み出した街「ノアン」にまつわる作品が演奏されました。最晩年の耽美なマズルカにはじまり、幻想曲、バラード4番、子守歌、そして壮大なソナタ第3番へと至るプログラムは、一遍の詩のごとく。小山実稚恵さんが表現する演奏の先ある世界へと誘われる時間となりました。

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