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D8 石原靖夫のテンペラ工房/羊皮紙に描く 池袋コミュニティカレッジ 中世からルネッサンス期の金箔と卵黄を使ったテンペラ絵画の美しさを伝える実技指導

石原靖夫のテンペラ工房
”基礎から学ぶ卵黄テンペラ”

石膏下地、金箔をおいてメノウ石で磨き上げ、コンパスを使って円光を表現したりタガネを打って文様を打ち出し、更に卵黄を練り合わせてつくる絵具で人物や風景を描写する中世の絵の技法に精通することを大切にします。又基本をある程度学んだうえでテンペラ用キャンバスは羊皮紙に自分の絵を創作することも可能です。

【水曜クラス】第1・3・5水曜日 13:30~17:00、第2・4水曜日 13:30~17:00
【日曜クラス】第1日曜日 10:15〜13:00、13:30〜16:15に開催しております。
体験・見学を随時うけたまわっております。

 

羊皮紙に描く
”中世の写本とチェンニーノ・チェンニーニに学ぶ黄金の世界”

羊皮紙に卵黄やアラビアガムを練り合わせて作る絵具で描く細密画の世界へようこそ。技法習得のため最初の1~2作品は模写を行い、その後各自の希望に応じて制作(風景、静物、人物等)し、創作へと発展していくことをめざします。受講生の将来を考え継続して作品づくりが続けていけるように、まず自分専用の道具や材料、細密画用の顔料づくりから始めます。初めて羊皮紙を体験する方にわかり易い授業を考えています。

第1・3・5土曜 13:30〜16:30に開催しております。見学を随時うけたまわっております。
※テンペラ経験者に限定したクラスになります。

石原先生 聖ジュリオ島 朝のオルタ湖

石原先生 輝く森

石原先生 フィレンツェのバラ

PROFILE

石原靖夫

Ishihara Yasuo

1943  京都に生まれる。
1970  東京芸術大学油画科卒業。
イタリア政府給費留学生として国立ローマ修復研究所に学びジュリアーノ・バルディ教授の指導のもと、イタリア古典絵画、特にシエナ派の金地テンペラ板絵を学ぶ。
1972  イタリア国立古典美術館客員として古典絵画研究に携わり、シモーネ・マルティーニ作「受胎告知」-フィレンツェウフィッツィ美術館藏-の復元研究、模写を行う。
1978  帰国
「受胎告知」展示発表、技法解説、講演(東京都美術館)を行う。
1981    西武池袋本店にて第1回個展。 (以後82年、84年、85年、91年に開催)
1988    有楽町アート・フォーラムにて個展.
1992  「古典技法への旅」と題したワークショップを開催。(目黑区美術館 以降隔年)

イタリアの古典技法である”テンベラ画”は、顔料に卵黄、欅などを合わせた絵の具を用いる技法やそれを使って描かれた絵画の呼称です。中世イタリア絵画は宗教とのかかわりが深く、絵に光を与え輝かせるために箔と絵の具を組み合わせた複雑な技法が生み出されました。その中にグラフィート法と呼ばれるものがあります。まずキャンバスの上に金や銀の箔を置き、その上に顔料でモチーフを描き、その後針状のもので絵の具を描き落とします。すると下地の箔が現れて、金や銀れたように見えます。石原靖夫先生は、この金地卵黄テンペラの第一人者として活躍されています。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずD8 石原靖夫のテンペラ工房/羊皮紙に描くと記入してください