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D10 美の彫刻 根付教室 池袋コミュニティカレッジ 手のひらに入る日本の美

根付とは、着物の帯に印籠や袋などを引っ掛けて落ちないようにするための3~4cmの道具です。素材は黄楊、黒檀、象牙など、すべて手彫りで仕上げる細密彫刻です。 江戸後期からは、小さな美術品として収集対象となりました。モチーフは人物、動植物、妖怪、物語など、奇想天外なものも多数あります。根付は太平の世とともに発展します。薬好きだった徳川家康は、外出時に常備薬を持ち歩くことを大名や旗本に奨励し、彼らは印籠を帯からぶら提げる際の「留め具」としての「根付」を重用するようになります。17~18世紀には「なごみ感」「エスプリ」「伊達心」等が付け加えられ、印籠と根付のセットが、高級武士、公家、茶人、商人、町人に至るまで普及します。根付はその人独自の個性を表すファッションとなり、他に類を見ないような意匠を凝らした結果、奇抜な表現なども散見します。 現在では世界中から、日本独特の個性を発揮する精緻なものづくり文化として認められるようになり、当時の日本人の「心意気」を今に伝えています。日本では郷誠之助、高円宮憲仁親王・久子妃殿下が蒐集家として著名で、それらコレクションの一部は現在、東京国立博物館に所蔵されています。1975年には国際根付ソサエティが設立され、約30カ国へと会員が広がり、大規模な根付の展覧会が日本国内外で開かれています。

美の彫刻 根付教室

第1・3金曜 19:00~21:00  講師 前田 中

海外では浮世絵と並び称される日本の芸術「根付」。実用できる貴方だけの根付を造ってみましょう。初めは、すぐに仕上がる簡単な携帯ストラップに挑戦。その後、本格的な根付をデザイン、制作していきます。ストラップは象牙、根付は黄楊にて制作。 道具の使い方から始まり、根付の命である「紐通し穴」の造り方など詳しく分かり易い指導をします。

教室風景。熱心な指導で生徒さんの中から次々あらたな作品が生まれてきています。

昆虫や植物などをモチーフにした作品を得意とする前田先生。昆虫の精緻な表現に留まらず、そのとまっているいる植物の微細な表現に至るまでおろそかにしない、生きとし生けるものすべてに対する愛情深い視線が見るものをくぎ付けにします。

PROFILE

前田 中(まえだ あたる)

Maeda Ataru

<略歴>1972年千葉県出身、1999年から根付彫刻を始める。千葉県在住。現在国際根付彫刻会役員。東京造形大学デザイン科を卒業、造形家、フリーライターを経たのち、かねてより注目していた根付彫刻を独学にて始め、斎藤保房・宮澤良舟に師事する。素材は主に黄楊等の木材を使用し、牙彫作品も手掛ける。リアリズムに溢れる昆虫、小動物、植物を得意とする。高円宮家収蔵作品多数。 <賞歴その他>2001年 大阪府知事賞受賞 2001年 文部科学大臣奨励賞受賞 2002年 松本市美術館展覧 2003年 経済産業省製造産業局長賞受賞 2004年 高円宮賞受賞 2006年 近藤不二賞受賞 2008年 文部科学大臣賞受賞ほか多数。テレビ東京のTVチャンピオン「手先が器用選手権」3代目チャンピオン。

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