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E12 西武池袋本店 ビスポークサロン 5F 紳士フロア フレンチスタイルのオーダーメイドスーツ

ビスポークサロンとは、納得いくまで対話し、自分の個性をあつらえる場所。ビスポークの語源は、お客さまがテーラーに「話しを聞かれながら=be spoke」服を仕立てていくことに由来しています。素材選びから採寸、型紙作り、縫製など洋服づくりに精通した専任フィッターが承ります。お客さま一人ひとりの好みに合わせたファッションスタイルのご提案、自分だけの洋服づくりのお手伝いをいたします。このサロンでは現在ではほとんど見られない1960年代に開発されたフレンチスタイルオーダーを復刻しました。当時の紳士ファッション界のカリスマで、シャルル・ドゴールの服や三島由紀夫の盾の会の制服をデザインした五十嵐九十九(つくも)さんが開発した伝統的英国スタイルにお洒落感とエレガンスが加わったフレンチスタイルも今の時代に合わせたスタイルでご提案しています。【2022.2月記】

今の時代フルオーダーメードというと腰が引けるお客様が多いようですが、プロのアドバイスの下、自分の思い通りのスーツを世界の一流生地で作っても、実はインポートブランドのファーストラインよりもお手軽な価格帯で収まることが多いということは案外知られていません。ファストファッションのように次々買い替えるファッションに疑問が投げかけられる時代に、大切に長く着られ「いつでもお洒落な人でいられる」という価値はもっと見直される時ではないでしょうか。

1960年代に開発されたフレンチスタイル。エッフェル塔をイメージしたラインのシルエット、ややスクエアなショルダー、バストから裾にかけてハイウエストで絞ったフレアーライン、総ハンドステッチなど上品さ、エレガンス、一目で判る手仕事の技術など見どころにあふれたビスポークサロンならではのスタイル。

 

基本となる1960年代のスケッチや型紙をベースに今の時代に応じて改良した新たなフレンチスタイル。一般的にオーダーメードの中心となる、かっちりしたスクエアショルダーの英国スタイルより洒脱感があります。またナチュラルなドロップショルダーぎみのクラシコイタリアスタイルよりもオーダーメードらしい凛としたフレンチスタイルは、実は多くの日本人の体形をうまく引き立ててくれるといいます。

熟練した職人技による採寸に基づき、お客様1人1人のご希望を伺いながら、フレンチスタイルの基本に現代のスタイルを加味して、21世紀のフレンチスタイルの型紙がお客様1人1人のために作られていきます。佐藤秀典マイスターは池袋本店を皮切りに全国のオーダーメード売場で30年以上のキャリアを積んだベテランです。

1人の職人が採寸し、型紙を描いて切り、手仕事で一針一針縫いあげていきます。立体感を出すためには目に見えない芯地にハの字のハ刺しを行い、内ポケットの仕上げは一般的な「両玉縁仕上げ」ではなく繊細ですっきりと見た目も美しい「モミ玉縁仕上げ」を使います。もちろんお台場仕立てや襟や肩のラインにもすべてハンドステッチが施されるため、シルエットだけでなくディテールを見ても、手仕事ならではの品格ある完成度の高さにあふれ、レディメードとの違いはあまりにも歴然としています。

 

全てを選ぶオーダーメードは選ぶ楽しさ、迷う楽しさが満載です。肩や襟の形や幅、ポケットの形や数、最も重要な服地、迷ってしまうほどバラエティのある裏地、使うボタンも水牛、貝だけでなくビンテージ感あふれるナッツボタンまで揃います。こういったディテールにこだわり、他人と違う一着に仕上げるのもフルオーダーの楽しみの一つです。

最近の傾向はイタリア調のしなやかで柔らかな生地が増えてきたことで、体に馴染むシルエットが増えているとのことです。これを受けてスーツもジャケットも、他の人がまだ着ていない、お客さまご自身も今までお持ちのベーシックなものにはないような、はっきりした柄やきれいな色目の生地を選ばれる方がふえていて、シルエットは肩が少し丸くなり、全体に細身のシルエットでジャケットもスラックスも短めで軽快なスタイルが人気になっているとの事でした。ビスポークサロンではそれら時代のトレンドを少し控え目に取り入れて長く着られるスタイルをご提案しています。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずE12 西武池袋本店 ビスポークサロンと記入してください