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E28 西武渋谷店 店内外アート 店外・店内 受け継がれるアートの歴史

E28 西武渋谷店 店内外アート 店外・店内 受け継がれるアートの歴史

西武渋谷店は開店当時から、折々の時代にお店の周囲にその時代を象徴するアートを増やしてきました。1968年の西武渋谷店誕生の日からA館とB館に向い合わせに設置された佐藤忠良氏のマーメイドとパンの像、80年代のモヴィーダ館やロフト館の誕生時に登場した、道祖神や招き猫のナナコなど、2015年新たな時代を迎えた渋谷店A館のエントランスを彩るカールステン・ニコライによるアートゲート、さらに2019年にA館壁面に描かれたDフェイスの壁画など、多くのアートが時代を経ても変わらない西武渋谷店の目指す理念を象徴しています。

A館・B館の外に立つ佐藤忠良氏のマーメイドの像とパンの像。A館側には「人魚像」。B館側には「牧神像」。それぞれの台座には次のように刻まれています。人魚マーメイドの像『明治34年、詩人 与謝野鉄幹は、妻晶子とともに新居をこの地の西南に営み、雑誌 明星を刊行した。のちにその雑誌から石川啄木、北原白秋、高村光太郎、吉井勇などが出た。』牧神パンの像『明治29年、國木田独歩は愛妻、信子に去られた悲しみ抱いてこの付近に住み、武蔵野を散策し、田山花袋、柳田國男などと交はった。』明治時代から数々の作家・詩人に親しまれてきた渋谷の地を記念するものとして作られた像が1968年4月12日の西武渋谷店開店に際してA館・B館それぞれに井の頭通りを挟んで向い合せに設置されました。作者は佐藤忠良氏。これは地元商店街と渋谷再開発協議会が共同で制作委員会を設立し、佐藤忠良氏に制作を依頼したものです。開店の日の午後の除幕式では与謝野晶子のお孫さんのシェランジェル綏子(やすこ)さんが除幕を行いました。

道祖神と間坂の道標。1980年代、ロフト館の誕生にあわせて館の前に設置されました。またB館とロフト館の間の坂がこのとき、間坂(まさか)と命名され、古風な道標もつくられました。

間坂を上り、不思議な三角形の穴の開いた石のオブジェを過ぎて公演通りに出たモヴィーダ館の正面入り口に立つNANAKOの像。招き猫の石像です。渋谷駅の待ち合わせと言えば駅前の犬のハチ公像ですが、こちらは公園通りの猫の像。名前は一般公募で、ハチ公(8)に対してナナコ(7)と命名されたということです。大阪出身の彫刻家、河合隆三氏によって制作されモヴィーダ館(当時SEED館)の1986年3月21日の開店時に設置されました。ここも公園通りの待ち合わせ場所としてすっかりおなじみになっています。

2015年登場のカールステン・ニコライ氏によるアートゲート。カールステン・ニコライ氏は1965年旧東ドイツ・カール=マルクス=シュタット(現ドイツ・ケムニッツ)生まれ。アルヴァ・ノト名義でミュージシャンとしても活動。ベルリンを拠点に、人間の知覚や自然現象の持つ特性やパターンをテーマに美術、音楽、科学の領域を横断する作品を発表しています。99年にレーベル「raster-noton」を設立し多様な実験音楽や電子音楽の作品をリリース。坂本龍一氏、池田亮司氏とのコラボレーションでも国際的に知られています。またドクメンタ5(1997)、第49・50回ヴェネチア・ビエンナーレ(2001、2003)や第4回ヨコハマトリエンナーレ(2011)などにも参加し、科学的なシステムや数学的パターン、記号論を独自に応用した作品を制作しています。

Dフェイス展を記念して2019年にA館壁面に登場したオリジナル壁画。この作成のため、深夜のクレーン作業は4日に及びました。壁画制作の様子は下の動画でご覧になれます。現在は新たなアーティストの登場に向け準備中です。

 

 

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