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I9 そごう大宮店 鮭・魚卵専門店 八木商店 地下1階 食品館「エブリデイ」 日本の食文化、鮭と魚卵を楽しむ

21年に川口店から引っ越してきた八木商店は古くから日本の食文化に欠かせない鮭や魚卵の専門店。以前はこの領域の大きな商店としてそごう大宮店にも出店されていたので、古巣に戻ったという印象とのことです。最近の健康志向でEPAやDHAが豊富な魚類は急速に見直されていますが、一方の減塩指向、さらに貿易自由化による輸入魚の急増などで、日本人の魚の食べ方はどんどん変化していますが、それでも変わらない現代の魚好き、鮭好き、魚卵好きのお客さまにとって、このお店の専門店ならではの奥行きのある豊富な品ぞろえは、大変魅力にあふれています。【2021.4月記】

この店の原点は中塩、辛塩、超辛塩の紅鮭。現在は減塩ブームでスーパーなどでは生鮭か甘塩が中心になりましたが、もともとは塩で漬け込んだ保存食であった日本の鮭は焼くと塩を吹く辛塩が中心でした。今の時代のように切身一枚を食べるというよりは、温かいご飯やお茶漬けやおにぎりなどに少量の辛塩鮭を載せるというやり方が古くからの日本の鮭の楽しみ方。今の時代は日本の川を遡上する白鮭だけでなく、養殖できる銀鮭やアラスカやカナダ、ロシアから輸入される紅鮭など鮭の品種は国際化でどんどん豊富になり、80年代になると寿司ネタになる生食できる養殖のノルディックサーモンが輸入されるようになり、もともと鮭好きだった日本人の鮭をめぐる食のありようは急速に多様化しています。

現在主流の甘塩や中塩の紅鮭や銀鮭の切身。一般的なパック入りや贈答用の1尾まるごとなどもあります。ちなみに「紅鮭」とはこの魚がアラスカやカナダで秋の産卵時に川を遡上するとき体の色が紅色に変化するためついた名前で、遡上前に河口で捕獲される紅鮭の体の色はほかの鮭とほとんど同じです。また鮭は食べている甲殻類の色が肉に移って赤くなっていますが、カツオ、マグロ、ブリなど肉の中にヘモグロビンなどがある赤身魚ではなく白身魚に分類されます。

スモークサーモンや西京漬けなどの伝統的な魚ギフトも充実しています。

さすがは魚卵の専門店。数の子は正月だけではない年中商品です。あの食感を年中楽しみたいというお客さまは案外多くいらっしゃいます。

もちろん、たらこや明太子も上質なものがそろっています。魚卵も日本人が古くから愛好してきた食品であり、冷蔵庫に常備されるアイテムの定番ですね。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずI9 そごう大宮店 鮭・魚卵専門店 八木商店と記入してください