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G11 そごう横浜店 横浜元町 香炉庵 地下2階 食品売場 洋の伝統エリア横浜元町に吹き込む和菓子の新風

横浜出身の「香炉庵」創業者の齋藤知也氏は、高校時代には美術を専攻し、色や形へのこだわりを持っていました。10年間の和菓子修行を経て、29歳の2004年に、歴史があり、なおかつ洋の文化イメージが強い元町で新しい和菓子を生み出すことを目標に念願の和菓子店を出店しました。「香炉庵」の名称は、齊藤氏の父上が趣味で作られていた「香炉」から名付けました。「香炉庵」は伝統の味を生かしつつ、時代の変化に合わせた独創性の高い新しい和菓子をつくっています。和菓子のサイズも今の時代にふさわしい小ぶりのもので、お茶うけにぴったりです。ふわふわした食感が人気の看板商品「黒糖どらやき」をはじめとする季節のどらやきや「花元町」などはすっかり横浜の和菓子として地元の皆さまに人気となっていますが、ほかにも「船もなか」「あんプリン」「鈴もなか」「フルーツゼリー」など伝統と先進性をミックスさせた新時代の和菓子が横浜から生まれています。「香炉庵」は横浜土産の定番になりつつある元町マダムご用達の和菓子店です。【2021.5月記】

香炉庵を代表するお菓子の「黒糖どらやき」。沖縄産の黒糖と北海道産の小豆の素朴な甘さが楽しめる上品などらやきです。3時間じっくりと炊き上げられた甘さ控えめの粒餡は、まろやかな優しい口当たり。小ぶりでシフォンケーキのような食感のふわふわした皮生地は、黒糖の風味と餡のおいしさを引き立たせます。丸みのある形も可愛く、皮と粒餡が一体に感じられる新感覚のどらやきです。季節によって定番の「黒糖どらやき」と季節のどらやきの2種類が売場に並びます。

こちらは季節のどらやき。3月~4月限定の「桜のどらやき」は生地にも餡にも桜葉を使用し、春の香りに。さらに中には求肥餅が閉じ込められており、まるで桜餅を食べているような特別感。散策やお花見の友ですね。初夏の季節5月~6月ごろ限定の季節のどら焼き「抹茶と白玉どらやき」もシフォンケーキのような柔らかな皮生地に挟まれた抹茶餡と白玉が絶妙な食感でさわやかな季節にぴったりです。秋は「モンブランどらやき」。いかにも秋の風情です。そして冬は「りんごのどらやき」。季節ごとに可愛い刻印が付いているので食べるのが楽しくなりますね。

「花元町」は横浜港の波間に見え隠れする「浮き玉」をモチーフにしたもなか。箱の中には6種類がきれいに並び、色とりどりで見ているだけでも楽しくなる可愛さ。さくさくした香ばしい皮の中にはしっとりとした各種の餡がたっぷり入っています。それぞれ素材の風味を楽しめるおいしさ。つぶ餡(焦がし色)、青梅餡(赤)、あんず餡(黄色)、黒糖つぶ餡(緑色)、しろ餡(白)、こし餡(黒焦がし色)が一列に並んでます。

海上に浮かぶ浮き玉がモチーフという港町らしさもあり、可愛くて上品な横浜土産として喜ばれています。伝統と新しさが融合した独創性の高い「香炉庵」自慢の逸品です。

左は新商品の「船もなか」。商船三井のにっぽん丸とのコラボレーションで生まれました。もちろん船内でも販売しています。一袋に可愛い客船型の求肥入りもなかが二つ入っています。一口でお口に入る可愛いもなかです。一方「薄皮どら」は青海波模様の皮に粒餡と求肥がサンドイッチされています。ミニチュアどら焼きのようですが日本茶だけでなく紅茶にもよく合います。どちらもちょっとハイカラな港町横浜風の和菓子ですね。

香炉庵の元町にある本店には斎藤さんのお父さまが作られた500点もの香炉の一部が展示され、開店記念日はお母さまの誕生日。また営業・マーケティングはお兄さまが担当するなど香炉庵は家族愛が強いお店。本店商品には横浜三渓園とのコラボレーションのお菓子があったり、現在は地産地消を目標に、地元で穫れた梨やブドウ(ハマナシ、ハマブドウ)の中でも姿かたちが小売り向きでないものを地元農家から譲り受けてゼリーの開発に挑戦していたりと、香炉庵のお菓子は家族愛だけでなく地元愛にもあふれています。家族愛や地元愛は今一番必要なものなのかもしれませんね。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずG11 そごう横浜店 横浜元町 香炉庵と記入してください