SOGO SEIBU TransCulture

F10 西武渋谷店 CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ) パーキング館1階 新たな購買動機はオンライン・オフラインの壁を越えていく。

新業態メディア型OMOストア※「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)」が西武渋谷店に登場。百貨店業界初の取り組みとしてスマートフォンが商品説明など販売員の役割を一部担うほか購入したいアイテムの2次元バーコードを読み込み専用サイトのショッピングカートに登録することで買い物かごを持ち運ぶことなく店内を回遊できるお店です。ファッションからコスメ、雑貨、食品まで百貨店に登場することのなかったD2Cブランド(自社製品を自社サイトで直売するブランド)が続々登場し、新たなショッピング体験を提供します。展示エリアの商品はすべてその場で購入可能。2次元バーコードから専用サイトにアクセスし、ショッピングカートに追加し会計後に商品を持ち帰ったり、後日サイトで購入し配送することもできます。チューズベースシブヤでは半年ごとに注目すべきポリティカルコレクトな編集テーマを設け、このテーマに共感するブランドが次々新たなパートナーとして登場しますので目が離せません。店頭・EC・メディアを横断した新しいモノとの出会いと学びのある購買体験です。自分の周りにモノがあふれる時代、外の世界に目を向け「他人と違う見た目のモノを買う」だけではなく、自分自身の内側に向かう視線が強まるにつれ、日々気付く私たちの周りに起こるさまざまな課題。モノの背景にあるヒトやワケに対しての「気付き」「賛同」「応援」が新たなお買い物の動機になる時代が始まっています。CHOOSEBASE SHIBUYAは分断が広がる社会に生きる私たちが “意味に出会い、意志を買う”次世代の買い物の在り方を体験する今までにないショップです。 ※OMOストア=店頭とECで顧客・商品・在庫情報が統一されたストア形態 【2021.9月記】

十字路にはBASEと呼ばれる4つのエリアが隣接し、共通した世界観の中でそれぞれの素材に個性を与えました。天井が低く半地下のような建築特性を活かし、彩度のないワンカラーの世界に、あえて暖かみを消したブルーの塗り床が「少しの違和感」として未来への兆しを感じられるようなアソートカラーとなっています。シルバーからブルーのグラデーションを施したトタンパネルはブルーモーメントを彷彿とさせ、渋谷ならではのヤンチャさを演出しながらも特別な体験を提供しています。

十字路から見えるグレーの壁にあいた穴からそれぞれの個性的なショップが覗けます。

没入感を感じる空間設計のOMOストアでありながらテクノロジーに寄りすぎない人間的な消費の在り方を体験できる場にするため、百貨店ならではの「編集」というキーワードをもとに、余白のある世界観の構築を目指しました。ストア全体は2本の太い通路がクロスした構成に。各エントランスから十字路に向かってわずかに先細りしており、かつ有機的な曲線を描いた光のラインが奥へと誘引することで、没入感を強く感じる空間となっています。左は決裁用バーコード(キャッシュレスにお支払い)に対応したレジカウンター。右は公園通りに面したBACE Bです。

公園通りに面したBACE Bではその時々の編集キーワードを受けて展開する数多くの雑貨、コスメ、衣料品などがお客さまとの接点を待っています。

初回の編集キーワードは「タイムリミット」。渋谷を訪れる人々が より身近にテーマを自分ゴト化できるように売場を編集しました。環境破壊が進み、地球や文化の「タイムリミット」が近づいていることに対する問題意識を持ち、具体的なアクションを起こしているブランドが一堂に会します。

間坂に面したBASE CはFABRIC TOKYO。新ブランドのインセインは働く女性をメインターゲットに、体型やスタイルの好みに合わせたオーダーメードのビジネスウェア。FABRIC TOKYOの森雄一郎代表取締役CEOがチューズベース シブヤの開発に協力したことがきっかけとなり、インセイン1号店の出店になりました。

売り場には約10分で採寸が完了する3Dスキャンボックスを設置したほか、自社の別ブランドの商品サンプルやカスタマイズ用の生地も展示しています。

多くの雑貨類が集積するBASE A。商品説明はスマホで商品脇にある2次元バーコードを読むだけです。

店内のあちこちに、スマホを使ったお買い物のしかたが表示されています。

BASE Dのカフェ。ラウンジエリアでは、完全キャッシュレスのパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE」によるドリンクをご提供。将来的にはD2C企業の実業家などが集う交流の場を目指しています。

ラウンジエリアの一部にGoogleのデバイスを活用しYouTubeの新しい音楽視聴の楽しみ方を提案するプロジェクト「I DISPLAY music.」の特別ブースが期間限定で登場。

I DISPLAY music.体験ブース。Googleが提供する様々なデバイスによって、Youtubeの音楽視聴に新しい楽しみ方を提案するプロジェクト“I DISPLAY music.”の特別ブースが誕生。本プロジェクトにて制作されたAdo「夜のピエロ(Teddy Loid Remix)」のMVの世界観を、Googleの最新ガジェットや、非接触ディスプレーを搭載した装置とともにご体感いただけます。さらに「TAILORED CAFE」にてAdoとコラボレーションした限定カフェラテや、Adoのレコーディング部屋をモチーフにしたカフェブースもご用意しております。

PROFILE

伊藤謙太郎 西武・そごう事業デザイン部新業態推進担当部長

Ito Kentarro

前職は広告代理店やIT企業でクライアントのコンサルティングでしたが、その中で「実業がしたい」という思いが募り西武・そごうへ入社。入社後も「百貨店としてこういうことをやるといいのに」といった案を持っていましたが、既存の大組織の一部では実現することが難しく、ゼロから新規事業として立ち上げた方が早いと考え、2019年春に林社長に事業案をプレゼンし、事業として本格化。自分自身買い物は好きでも、日用品などは店頭で買うよりECで買うことが多いのが現実。でもこだわりの一品をSNSで見かけて、興味を持ってECで買っても、家に届くとモノとしての魅力に欠けていたことが何度かあり、多くの人も同じだと思っていました。また今の時代はブランドを立ち上げるのは容易だが消費者の好みは多様化していて、ブランドと消費者とが出合う場所が案外少ない。だからオンラインで出合って、オフラインで試す場には大きなニーズがあると思っていましたが、オフラインでタッチポイントを設けようとすると非常に大ごとになり、ブランドにとっては出店しやすさが大事なのでretail as a Service型でECモールに出店する感覚で、リアル店舗に出店できる仕組みを整えようと思いました。チューズベースシブヤはアメリカ発のショールーム型でPRを目的としたような施設ではなく、お客さまとブランドの出合いの場を創出し、しっかり売れるということが、双方にとって一番大切と考えています。

遠藤 崇史 CEO@ROUTE06(ルートシックス)
CHOOSEBASE SHIBUYAは、“意味に出会い、意志を買う”という次世代の店舗の在り方を提案するメディア型OMOストア。半年ごとにストアの編集テーマが変わりますが、初回テーマは「TIMELIMIT(タイムリミット)」。サスティナビリティに取り組む50社以上のブランドが出店しています。伊藤さんが一貫して「お客様の体験を大事にしたい」「ブランドさんや作り手の想いを大事にしたい」「社内の既存リソースありきでなくベストから逆算して考えたい」と言い続けてきた想いに、このチームが共感し、熱い議論が行われ、西武・そごうの「挑戦者のフィロソフィー」を何度も実感させられた。CHOOSEBASE SHIBUYAはテクノロジーの役割はリアルの価値の「補完」と「強調」であり、お客さまに先進性を感じてほしいわけではなく、お買い物を楽しんでいただけることが最上位であり、敷居を上げるような技術は極力避けました。「いかにお客さまにとって利便性が高くワクワクする購買体験ができるか」、「どれだけ商品とも人とも接触機会が少なくお買い物できる仕組みにするか」、「どうやってブランドの異なる『百貨』をまたいでスムーズに買い回れるようにするか」などに苦心しました。その結果生まれたのがWebカタログです。店頭接客では説明しきれない商品情報などがすぐに閲覧できるようになっています。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずF10 西武渋谷店 CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)と記入してください