2019年装苑賞のグランプリを受賞したデザイナー｢孫静(ソン セイ)｣氏がオリジナルの無縫製技術で立ちあげたブランド「KIRIKOMI(キリコミ)」。KIRIKOMIには無縫製服飾の｢KIRIKOMI｣を始め、珍しい生地にこだわって縫製を施した｢KIRIKOMI NUNO(キリコミ ヌノ)｣、水玉模様(ドット)が特徴の｢KIRIKOMI DOT(キリコミ ドット)｣の３ブランドを展開しています。「KIRIKOMI」のコンセプトは､「万物にはさまざまな面があり、角度によって見えるものは違う。常に多面的に捉えることで、世界が広がる｡」というもの。無縫製の布で作られ、何枚ものパーツをつなぎ合わせることで服やバッグになっているので１着の服､１つのバッグを大胆に変化させることができます。たとえばスナップを着けたり外したりすることで、3つ以上のデザインに変化する「KIRIKOMI」のバッグは、用途やその日の気分に合わせて楽しめる、遊び心くすぐるアイテムです。「KIRIKOMI」のバッグは平面でできているため、立体から平面に戻すことで収納しやすいことも特徴。素材から形作りまで、Made in Japanにこだわっています。「KIRIKOMI DOT」のコンセプトは「Our secret words」。こちらは縫製を施しているブランドです。目を引くようなサイズの大きなドットはモールス信号のコードを表しているアイテムもあり、モールス信号でイニシャルや秘密のメッセージを発信しているものもあるという斬新なデザインです。そして「KIRIKOMI NUNO」のコンセプトは「生地の表情」です。特注の生地など、デザイン性がとても高い希少な生地を中心に使用し、縫製を施しているブランドです。

【装苑賞】装苑賞は1936年に誕生したファッション誌『装苑』の創刊20周年を記念して､1956年に「若い才能を発見し､世に送り出す」というコンセプトで創設された日本を代表するファッションデザインコンテストです。今まで高田賢三、山本耀司など世界のトップデザイナーを輩出してきました。クリエーターの卵たちはデザイン画を描いて作品を作り､モードの最先端で活躍するプロデザイナーの厳しい審査を受けます。直近10年では日本人以外の3名のアジア人が装苑賞を受賞しています。