I11 そごう大宮店 さいたまヨーロッパ野菜研究会 地下1階 食品館「エブリデイ」グリーンワールド イタリアン・フレンチレストランの街さいたまのニーズから生まれたヨーロッパ野菜
さいたまヨーロッパ野菜研究会の野菜はすべて、さいたま市内の若手農家メンバー13名からなる「農事組合法人FENNEL(フェンネル)」が栽培・出荷しています。独自の厳しい出荷基準をクリアした野菜だけが「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の名前で出荷されています。13人のメンバーがそれぞれ、野菜を巻いている出荷用テープの色で生産者がわかります。生産者リーダーの小澤さんの出荷用テープは水色です。(小澤さんのおもな栽培野菜はゴルゴ、ビーツ、カーボロネロ、ヤングコーン、ロメインレタス、リーキ、オクラ、西洋ナスです。)
ヨーロッパ野菜の多くは複雑なプロセスを通って店頭に並びます。日本は真夏の暑さから厳しい冬まで四季の気候の変化が大きく、ほぼ年中一定温度と湿度の環境で育つヨーロッパ野菜にとっては過酷な環境です。そのためさいたま市の種苗メーカートキタ種苗㈱ではまずイタリアで採取した種を日本に輸出。日本の気候に合わせるため日本の優れた技術で品種改良した種を改めてイタリアに輸出。イタリアで育成し数を増やして再度種子を採取し、これをまた日本に輸出します。そしてこの種を国内で選別して農家に販売しています。左上)カリーノケール 5~6月・11月~1月に店頭に出回ります。右上)カリフローレ 5~6月・11月~12月。左下)ラディッキオ 5月・11月~1月。右下)フィノッキオ 5~6月・11~12月。それぞれの季節限定で店頭に並びます。
野菜は果菜、葉菜、根菜など色々な種類がありますが、日本では多くの野菜が四季を通じて作られ季節感がなくなりつつあります。本来は春・秋の葉菜、夏の果菜、冬の根菜というそれぞれの旬がある野菜類は現在の日本では四季を通じて作られるようになり、夏の果菜のナスが冬にあったり、真冬に葉菜のキャベツがあって当然のように思われていますが、ヨーロッパ野菜は季節のもの。例えば独特の香りのフィノッキオが出てくる季節はイタリアではみんな競って季節の美味、フィノッキオを買い求めます。左上)メランツァーネ・ビステッカ 7~9月。右上)チーマ・ディ・ラーパ 11~1月。左下)カーボロネロ 11~12月。それぞれの時期に店頭に登場します。右下)ボローニャに近いフォルリにあるトキタ種苗㈱のイタリア支社
スティッキオ(スティックフェンネル)、ゴルゴ(渦巻きビーツ・ビーツキオッジャ)、ビーツ(黄・赤)、スイスチャードセルバーティカ(ルーコラ・セルバーティカ)、チーマ・ディ・ラーパ(西洋ナバナ)、ラディッキオ、カリフローレ(スティックカリフラワー)、ズッキーニ、トマトベリー、フィノッキオ(フェンネル)、カーボロ・ネロ(黒キャベツ)、フィレンツェ、カリーノケール(サラダケール)、サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)、プンタレッラ、花ズッキーニ、カステルフランコ、平さやいんげん、トロペア、バターナッツかぼちゃ、アトランティックジャイアント、白ナス(クララ)。こういった馴染みのないヨーロッパ野菜の調理法はどうしたらよいのでしょうか。
レストランで調理済のヨーロッパ野菜と異なり、ご家庭でこれを食べるには知恵やノウハウが必要です。このため大宮店食品館「エブリデイ」には管理栄養士の末広彩織が常駐しています。末広はレストランでのヨーロッパ式の調理法だけでなく日本の食卓に馴染みやすいメニューも開発し、売場ではその野菜を使って作れる意外なメニューやその作り方までご紹介しています。「ヨーロッパ野菜は体に良いとは聞くけれどどうやって調理したらよいかわからない」というお悩みに答えてくれます。こうした知恵が一般に広まっていくことで、現在まで日本の食卓に並ぶ野菜は少しづつ増えてきたのですね。
実際の売場「グリーンワールド」ではこのような形でヨーロッパ野菜研究会の商品は季節ごとに登場します。
馴染みのない野菜でもおいしく調理できるよう、末広が作るメニューのレシピカードはそれぞれの野菜の近くで自由に持ち帰れるようになっています。
末広がヨーロッパ野菜を使って作れるメニューを考案して、カードになって店頭に並ぶメニューを幾つかご紹介します。最近よく見かけるようになった紫色のトレビスはまぐろと一緒にサラダにします。イタリアンシーフードレストランにでてきそうなメニューです。
パプリカやスティッキオの色を楽しむ「たこのカルパッチョ」。このレシピだと今までと違った彩り豊かな「たこのカルパッチョ」になりそうです。
食べ方がわからないというお声が多い、バターナッツかぼちゃは、ねっとりとした肉質をうまく活かしグラタンにするとは面白いアイテアですね。末広が作るヨーロッパ野菜のメニューカードはすでに100種類もありますが、野菜の季節ごとに登場します。店頭で要チェックです。
ケールのお浸し。こういうヨーロッパ野菜の和風調理も楽しいですね。
最近ご家庭でも一般化した韓国風ナムルにもケールを使えるんです。
左)管理栄養士 末広彩織 右)トキタ種苗㈱ 神保梢
L)Suehiro Saori R)Jinbo Kozue
末広彩織は管理栄養士の視点でまだ馴染みの少ない、さいたま発のヨーロッパ野菜研究会の野菜を日本の食卓に定着させるべく、多くのメンバーと相談しながら日本人に受け入れやすいあらたな調理法を次々と開発し、店頭のレシピカードでご紹介しています。神保氏はトキタ種苗㈱の開発普及室で多くの生産者さんに実際にヨーロッパ野菜を栽培してもらい、さいたま市内のレストランや小売店にそれらを知ってもらうべく日夜活動しています。
お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ず
「I11 そごう大宮店 さいたまヨーロッパ野菜研究会」と記入してください
そごう大宮店の各売場に見られる
文化へのこだわり、話題のイベント、地元との絆など
想像を超えたご提案を紹介。