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I12 そごう大宮店 埼玉名物 和菓子 地下1階 食品館「エブリデイ」 埼玉の銘菓が一堂にそろいます。

天明三年(1783)に創業より代々川越藩の御用を賜わってきた江戸時代から続く「亀の最中」や「こがね芋」で知られる川越市の「龜屋」。「うまい、うますぎる。十万石まんじゅう」のテレビコマーシャルが埼玉県民にはお馴染みの行田市の「十万石ふくさや」。「白鷺宝(はくろほう)」が都内でもよく知られている浦和市の「菓匠花見」。草加せんべいの人気店「草加煎餅本舗きらく(亀楽)」の4店舗で埼玉名物和菓子のコーナーが作られています。こうしてみると埼玉県内のそれぞれの町には多彩な土地の特徴や歴史、そしてその中から生まれ育ってきた和菓子があり、それぞれに独自の魅力や個性を発信していることがよくわかります。どのお店のお菓子を選んでも埼玉県のおみやげとして間違いない逸品です。

埼玉県はある意味日本の縮図のようです。西武渋谷店の内装デザインも担当したある若手女性建築家は最近「日本の都市は欧米のように一つの時代にいっぺんにできた統一感がなく、いろいろな時代のミックスでイメージがコラージュになっている」と語りましたが、この言葉は埼玉県全体にもよく当てはまります。今や人口で全国5位の大きな県は、昔の武蔵の国にあった忍藩、川越藩、岩槻藩、大河ドラマに登場した岡部藩などが廃藩置県以後合体して今の形になるわけですが、それぞれのエリアが独自の時代での発展の歴史を持っています。ですから様々な彩りの集まり「彩の国」という表現はかなり正しいのかもしれません。

天明三年(1783)に創業から代々川越藩の御用を賜わってきた江戸時代から続く「龜屋」は「亀の最中」や「こがね芋」で有名な城下町川越の銘菓です。「龜屋」は城下町川越藩に認められ「御用商人」として出入りを許され、京都嵯峨御所からは「河内大掾」の永宣旨(任命書)と「藤原嘉永」という名を賜わった川越和菓子の老舗です。食べやすいサイズで老舗らしい品位ある味と、江戸時代から人気の吉祥紋である亀甲型という最中としてはユニークな縁起の良い形がおみやげには最適です。こしあんとつぶあんがあります。「こがね芋」は川越名物サツマイモを形どったちょっと洋風の和菓子です。さすがは埼玉名物、サツマイモの使い方は手慣れたものです。

「十万石ふくさや」には興味深い歴史があります。昭和20年の終戦後、砂糖の統制が解かれてまもなく、旧忍藩十万石の地「行田」に忍藩自慢のお米の形をした白い肌のまんじゅうが誕生しました。先代社長は昭和28年、当時まだその真価が知られていなかった世界的板画家の棟方志功先生の作品に接し、すっかり魅了され、この十万石まんじゅうを抱えて先生のもとを訪ね「是非このまんじゅうを食べてみてください」と差し出しました。無類の甘党の志功先生は一気に5個も召し上がられ、6個目に手を伸ばしながら「うまい」「行田名物にしておくにはうますぎる」とおっしゃり、直ちに絵筆をお持ちになり忍城のお姫さまの絵をお描きになりましたが誤って「十万石幔頭」とお書きになった。先代が「先生、幔は食片の饅です。」と指摘すると、「このまんじゅうが全国に知れわたることを願ってこの字にした。」とお答えくださったので先代は改めて先生の暖かい配慮に感動し、そのまま使わせていただくことになりました。先生は「私は私でなければ描けない絵を描く。あんたはあんたにしか作れない菓子を作りなさい。」と話され、その後も生前多くのお力添えをいただきました。有名なコピーのルーツは志功先生でした。十万石饅頭はしっかりした餡と飽きのこない味で、確かに一気に5個食べられそうです。「十万石ふくさや」ではちょっと洋風な彩の国ポテトや焼きモンブランも人気です。

大正元年創業の「菓匠花見」は、豊かな水と自然に恵まれ伝統と文化が息づく街、浦和の地に生まれました。職人の手により丹念に作られた和菓子のひとつひとつが、多くのひとびとに愛されています。その確かな匠の技と心和む味わいの中にあるおもてなしの心を皆さまにお届けしています。中でも名高い「白鷺宝(はくろほう)」は、菓匠花見の銘菓として多くの方に愛され続けています。その昔、菓匠花見の二代目が、野田の鷺山の清らかな水辺にたたずむ鷺の麗しい姿に魅入られ「また来年も、この地で出会えるように」と想いをこめて作り上げられたのが白鷺宝です。白鷺の卵を形どり、ひとつひとつ丹念に手でつくられています。新鮮な卵を加えた白餡を焼き上げ、ミルクで覆い、優しくまろやかな口当たりに仕上げました。白鷺宝は現在は季節の果物やコーヒー味など変わり味のものもありバリエーション豊富です。また菓匠花見の上生菓子は季節感あふれる繊細で見事な工芸品のような美しさで知られています。

「草加煎餅本舗きらく(亀楽)」は、伝統の草加せんべいの中でも特に原料(国内産うるち米)を吟味し、食べておいしい・贈って喜ばれる・安心安全を基本理念に昭和44年に創業。醤油タレは化学調味料・防腐剤・着色料等は使わず本醸造無添加醤油に天然素材調味料を加えた秘伝のタレを使用しており、全国菓子博覧会、埼玉県米菓品評会、埼玉県優良県産品等数々の賞を受賞。材料の米には厳選された国内産うるち米(主に関東産)を100%使用しておりますので、お米の風味が生きています。お醤油はJAS特級本醸造醤油に天然素材由来の調味料を加えて創業以来の味を守っております。また「きらく」では、草加市地場産業振興協議会認定の伝統産業技士が真心を込めて焼き上げております。一番人気の「草加一番」は創業以来の人気商品です。国産うるち米を100%使用でJAS特級・本醸造醤油で仕上げました。新製品「うなぎ煎餅」は和歌山県のうなぎ屋「かわすい」さまのご協力で国産うなぎの蒲焼きとうなぎ屋のタレを使った「うなぎの蒲焼き」がタレに溶け込んでいるという、まったく新しいジャンルの煎餅を作りました。「うなぎ」「米」「山椒」すべてを国産にこだわった高級な1枚です。また「ねぎみそ」は軽い歯ざわりに、生ねぎと味噌タレの相性が抜群の人気商品です。

PROFILE

荒木成美

Araki Narumi

菓子係 和菓子販売リーダー荒木成美。 新入社員として大宮店に入社以来、大宮店の様々なフロアで接客を学び、菓子係で2年間を経験し、販売リーダーとして半年の経験を積みました。お菓子の面白さに気付きはじめまた今日このごろ、フレュシュな感覚で頑張っています。

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