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I18 そごう大宮店 ベトナムレストラン ジャスミンパレス 9階 レストラン街 実は日本人の味覚に合うベトナム料理、大宮でも人気急拡大。

百人一首「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」で知られる「安倍仲麻呂」は、遣唐使として唐に渡り、そこから唐の役人としてベトナムハノイに渡った初めての日本人とされています。同じころ、ベトナムの仏教僧「仏哲」は、中国から渡来した「鑑真」の弟子として8世紀の日本に渡り、舞楽(林邑楽)を伝えたといいます。このころから日本とベトナムの関係は始まりました。そして16 世紀後半、日本の朱印船はベトナムのホイアン港に寄り、ホイアンの日本人町には、数百人の日本人が居住していたといいます。さらに明治6年キリスト教解禁後、宣教師のペトロ・レイ師は、教会経営の孤児院の子どもたちに文化的な職業を身につけさせようと考えた結果、パンの製造を思いつき子どもたちのうちの1人をベトナムに送り出しフランスパンの製法を勉強させ、日本のフランスパンの誕生となりました。ベトナムと日本の繋がりは歴史的に深いものがあります。天皇陛下はかつて皇太子時代の2009年にベトナムを訪問し、「日本とベトナムは、コメを主食とし、箸を使い、漢字を取り入れるなどの共通の文化や歴史を持っており、親しみやすさを覚えます」とおっしゃっています。この親しみやすさは、両国の誰もが肯けるものであり、日本に滞在している外国人留学生の4人に1人がベトナム人という結果にも表れています。【2022.3月記】

2010年、西武池袋本店ではレストラン街リニューアルで、従来の和洋中華に加えエスニック料理の導入を検討する中、1つの区画を使ってベトナム、インド、メキシコの3種類のレストランを期間限定展開しました。この結果、女性中心に多くのお客さまに支持されたのがベトナム料理でした。米や米粉が親しみやすく、野菜類が豊富で、油も控えめでヘルシー。しかも見た目もきれいでおしゃれ感があるベトナム料理は、これ以後、西武やそごうのレストラン街に積極的に導入されていきました。

今回の動画でシェフのドゥさんが作ってくれたバインミー。バインミーという言葉はパンを意味しているということです。フランス由来のパテやマヨネーズソースにベトナムらしいチャーシューやベトナムソーセージ、さらにきゅうりや大根と人参のなますやパクチーが加わり、チリソースであえた現代のベトナムらしいサンドイッチです。でもベトナム料理にはパンだけでなく麺類、ご飯類も含め美味しいものが多すぎて何を選ぶかで悩むことが多いんです。そこでジャスミンパレスではあれもこれも食べたい人向きのセットメニューが充実しているのもうれしいポイントです。

シェフのドゥさんが作ってくれたジャスミンパレスの人気メニューの数々。左下のバインミーから時計回りに左上は透けて見える海老が美しい海老と豚肉、野菜の生春巻き「ゴイ・クォン」、右上はサクサクの衣が美味しい、丸ごと海老の揚げ春巻き「チャー・ジョー・トム」、右下のベトナムお好み焼き「バインセオ」はターメリックで黄色く色づけた米粉の皮にたっぷりの海老や肉や野菜が入っています。

南国風情の漂う店内の雰囲気は居ながらにしてベトナムに遊びに来たような解放感が漂います。

PROFILE

ズォン ティ ビック ゴック

DUONG THI BICH NGOC

2015年のそごう大宮店のジャスミンパレス開店以来、ここの店長を務めています。大宮マダムたちの人気店として、買い物の合間のお一人でのご来店からお友達とご一緒に、またグループでご来店されるお客さまが多く、昼から夜までいつも賑わっています。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずI18 そごう大宮店 ベトナムレストラン ジャスミンパレスと記入してください