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I21 そごう大宮店 分 根津松本 鈴 地下1階 食品館「エブリデイ」 ごちそう魚の名店がついに大宮に登場

健康に良い、SDGsに貢献できる、日本の伝統食であるなどの理由で魚への応援が多いわりに、若者の魚離れは進んでいます。その理由の一つは若者は本当においしい魚を食べた経験が乏しく、ごちそうとしての魚があまり知られていないということもあります。さて、そごう大宮店に登場した「分 根津松本 鈴」(わけ ねづまつもと りん)はごちそう魚の名店です。今回出店した分 根津松本 鈴店主の鈴木勇治さんは根津松本本店で魚番長として知られた魚のプロ。鈴木さんの魚の美学は「何故(なにゆえ)に美味い魚は高いのか?? 安くても美味しい魚はあるにはあるが、確率が低い。高くてもまずい物もある。そこを見極めるのが、我々プロの仕事。良い物は高い、確率が高い。信用と信頼があるからこそ売れる。良くない物は売らない。それが松本の流儀です。」と語っています。鈴木さんのお眼鏡にかなった魚だけが毎日の店頭に並びます。すでに根津松本の魚をご存知の方には言わずもがなですが、「分 根津松本 鈴」では、目刺しでも干物でも切身でも刺身でも魚弁当でも、商品の名前は普通ですが、食べてみればその違いは明らかです。【2023.01記】

大きな鈴をかたどった金色の店舗サイン。ちょっと読みにくいこの看板が目印です。グレー一色の地味な店舗に商品の魚とこの看板だけが光っています。

まずはひと昔前の大衆的な魚惣菜の代表選手「目刺し」ですが、「分 根津松本 鈴」の目刺しは見た目からして違います。大振りでふっくらしています。冷凍のまま極弱火でじっくり焼くと、脂ののったイワシの旨味が広がってきます。頭から丸ごと食べるとコクのあるイワシ本来の旨味が口いっぱいに広がります。また国内では普通「シシャモ」として売られている「カラフトシシャモ」とは違う日本では古くから「シシャモ」と呼ばれていた「本シシャモ」もあります。これこそが本来のシシャモです。

「かます」「真鰯(マイワシ)」「鯵(アジ)」「柳鰈(ヤナギガレイ)」「えぼだい」など店内で作る干物。どれも大振りで肉厚。こういった干物はなかなかお目にかかることはありません。かみしめると魚本来の旨味が広がります。魚の干物が本当はごちそうであるということが、よくわかります。

時鮭はトキシラズとも呼ばれ、秋に獲れる秋鮭とは違い、春から初夏にかけて水揚げされる鮭です。まだ成熟する前のお腹に卵や白子を抱えていない分、身に栄養がゆきわたるので、脂がのっています。季節はずれに獲れるのでトキシラズという名前がついたようですが、漁獲量は本当に少ない貴重な鮭です。「分 根津松本 鈴」の魚は季節ごとの魚が登場しますから、これは一年中食べられる魚ではありません。

「なめたがれい」「鰆(さわら)」。これまた春の魚です。食卓に上る魚で季節を感じるのは昔の日本の食卓では常識でしたが、今はなかなかそういう場面に出会えません。時には食卓に旬の魚を並べ、季節ごとの口福を味わってみたいですね。

厳選したお刺身も単品と盛り合わせがあります。鈴木さんの目利きを堪能できるお刺身です。またお昼時など時間ごとに完売必至のお弁当が店頭に並ぶこともあります。人気商品のため直ぐに売れてしまうので、見つけたらラッキー。メインのお魚だけでなく、付け合わせやお米まで鈴木さんがこだわって厳選した特上の日本の美味です。

PROFILE

鈴木勇治

Suzuki Yuuji

店主の鈴木勇治さんは根津松本本店で魚番長として知られた魚のプロ。鈴木さんの魚の美学は「何故(なにゆえ)に美味い魚は高いのか?? 安くても美味しい魚はあるにはあるが、確率が低い。高くてもまずい物もある。そこを見極めるのが、我々プロの仕事。良い物は高い、確率が高い。信用と信頼があるからこそ売れる。良くない物は売らない。それが松本の流儀です。」と語っています。松本さんのお眼鏡にかなった魚だけが毎日の店頭に並びます。またひょうたん型の窓の後ろの厨房では、朝仕入れた新鮮な魚を毎日店内で干物にしたりお弁当を作ったりといったごちそう魚を作る作業に余念がありません。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ずI21 そごう大宮店 分 根津松本 鈴と記入してください