K115 催事イベント ついたちまんじゅう 地下1階 食品館「エブリデイ」特設会場 毎月1日にまんじゅうを食べるという古くて新しい習慣
旧暦6月1日(新暦では7月初めごろ)、さいたま市を含む埼玉県内の多くの地域では、かつて新小麦でまんじゅうを作って神棚や仏壇に供え、親類など近所にも配る風習がありました。「ついたちまんじゅう」「新まんじゅう」と呼ばれ、多くの家で炭酸まんじゅうや酒まんじゅうを作っていました。
朝からお腹いっぱい食べて一日中寝そべっている、という意味の「朝まんじゅうに昼うどん、ひっくりかえって渋うちわ」という言葉も残っており、この日は農家にとって”麦の収穫祭”という位置づけであったようです。また、同じ日の早朝に行われる「尻あぶり」という行事がありました。家の門口で小麦わらやバカヌカ(脱穀の時に出る殻)を燃やし、火にあたるのです。この火で尻をあぶれば病気にならないと言われていました。いずれも昭和40年代にはほとんど姿を消してしまった行事です。
そごう大宮店では8年ほど前から、毎月1日に、この「ついたちまんじゅう」の販売を行っています。これはさいたま市内の和菓子店等が集まって「ついたちまんじゅう」の復刻製造・販売に取り組む活動です。普段何気なくおやつに登場するまんじゅうですが、毎月1日に食べることで暮らしにリズムが生まれて楽しくなりそうな習慣ですね。【24年8月記】
秋月
住所:さいたま市岩槻区愛宕町10-10
電話:048-758-2625
定休日:水曜日
団子や豆大福など、シンプルで素朴な生菓子が豊富。今回登場したピスタチオまんじゅうは和洋折衷の新しいおいしさです。
足立屋
住所:さいたま市浦和区仲町3-13-12
電話:048-822-2978
定休日:日曜日
創業明治37年。「日々ブッセ」など地元にちなんだお菓子が多数。今回登場した酒粕まんじゅうは生姜の香りがほのかに漂うおいしさです。
藤宮製菓
住所:さいたま市岩槻区本町2-1-32
電話:048-756-1569
定休日:水曜日
国産の原料と昔ながらの製法にこだわり。本町店は180年前の建築です。<つぶあん><こしあん>とも、山芋を使ったふかふかした食感が伝統を感じさせます。
大こくや
住所:さいたま市中央区本町東2-17-2
電話:048-856-0007
定休日、火、水曜日(都合により変更あり)
バラをかたどった「彩の薔薇」など、与野にちなんだお菓子が豊富。こちらのついたちまんじゅうは、昔ながらの炭酸でふくらませたふっくらしたおまんじゅうが広い世代に支持されています。
菓匠花見
住所:さいたま市桜区町谷1-20-17
電話:048-711-4010
定休日:月曜日
大正元年創業。銘菓「白鷺宝(はくろほう)」で知られる浦和発祥の和菓子店。枝豆を使った香り高い「ずんだまんじゅう」は夏らしい季節の味です。
和生菓子 豆の木
住所:さいたま市北区日進町2-810
電話:048-651-5233
定休日:月曜日、第2日曜日
季節が感じられる練り切り・大福など、各種和菓子が楽しめます。こちらのついたちまんじゅうは、皮に練り込まれたかぼちゃがきれいな色どりです。
磯崎家宗庵
住所:さいたま市岩槻区本丸2-17-17
電話:048-756-5878
定休日:木曜日、第3水曜日
大粒の栗が入ったどら焼き「本丸太鼓」が人気。手土産にも最適。こちらのついたちまんじゅうの狭山抹茶まんじゅうは、抹茶の香りが楽しめます。
花月庵つくば
住所:さいたま市緑区原山3-18-15
電話:048-881-0939
定休日:なし
サッカーにちなんだお菓子もあり、地元・浦和っ子に愛される和菓子店。ついたちまんじゅう<レモン>は、レモンの香りの白餡が爽やかさを感じさせる、夏らしいおまんじゅうです。
川原舞子
Kawahara Maiko
さいたま商工会議所商工部会では2012年から、さいたま市のブランドをつくるため県産小麦にフォーカスし、さいたま市内の和菓子店と「ついたちまんじゅうの会」を発足させました。フードコーディネーターで中小企業診断士でもある川原さんは、この「ついたちまんじゅう」のPR・販売活動に取り組んでいます。年に1度だけのメニューではなく、月例メニューの習慣はひと月が過ぎたことを思い起こさせ、暮らしに潤いを与えてくれそうです。古い日本には1日や月末や10日、15日など毎月同じ日に登場するメニューが色々ありましたが、今は京都などにわずかに残っているだけです。「ついたちまんじゅう」は東京の通勤圏でありながら、新一万円札の渋沢栄一でクローズアップされるまで、深く知る機会のなかった、さいたま市発の新しい食習慣です。
お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ず
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そごう大宮店の各売場に見られる
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