
長崎県指定無形文化財L44 一四代 平戸悦山白磁展 平戸悦山 2025年2月14日(金)~25日(火) 西武池袋本店8階(南A9)=美術画廊 ※最終日2月25日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
白磁細工「虫かご」籠目、雌雄蟋蟀、茄子
サイズ:径18×高さ21cm
価格:8,800,000円
古くは奈良時代からと云われる虫の鳴き声を楽しむ文化に着想し制作しました。土台は轆轤(ろくろ)作りし、足となる部分は彫刻しています。中の茄子は轆轤の後、ヘタを捻り細工で作ります。3匹の雌雄の蟋蟀も指先を使った捻り細工によってパーツを作り、竹製のピンセットで接着しながら組み立てます。籠部分は粘土を細さ約2ミリの竹ひご状にのばし、周囲約70本で丸屋根の柱にしていきます。屋根の籠目文様は透かし彫で、剣先と呼ばれる先の尖った刃物で切り抜き、籠目文様を表現します。この状態で乾燥し素焼をして、釉薬の中を潜らせ、本焼成します。成形から焼きあげまですべての工程で発生する収縮を目算し、一体で焼きあげた超絶技巧の逸品です。
白磁細工「白龍」
サイズ:径22×高さ24.5cm
価格:3,850,000円
白龍は天上の神に仕えるとされ、五行説においては西方を守護する龍といわれています。宝玉は轆轤で成形され、躰の造形は捻り細工によって制作されています。手足、角、牙、爪、睫毛の一本一本まで、手のひらと指先を使って部位が作られ、置きあげ技術により数多くの鱗が表現されています。宝玉の成形、白龍の細工から1,300度の炎で焼きあげるまでの収縮を目算し、熟達した技と経験により創造された本作は、力強さと美を堪能できる渾身の逸品です。
「菊尽くしボンボン入れ」
サイズ:径10.5×高8.5cm
価格:385,000円
長寿を願う菊花を華やかに蓋に配置した白磁のボンボニエールです。菊花は菊細工といわれる捻り細工の技法の一つを駆使して制作。親指先ほどの粘土の塊から竹べらを用い花弁を一枚一枚起こして菊花を彫っていきます。慶事を祝う品として用いられる小さなお菓子を入れるための器です。
「菊摘み蓋付煎茶」5客揃、茶托付
サイズ:[蓋]径9.6×高さ2.8cm、
[碗]径8.8×高さ5.1cm、
[茶托]径12.3×高さ3cm
価格:330,000円
大切なお客さまへのおもてなしの蓋付煎茶碗です。長寿を願う菊花を蓋のツマミに用い、物事を安定させる形とされる四方押しの清らかな白磁の茶托と合わせました。
「舌出し三番叟人形」
サイズ:[大]高さ11.5×胴径4~4.5cm、[中]高さ10.2×胴径3.2~3.5cm
価格:各33,000円
首を回すことができ、全体を前に傾けると舌が飛び出し、後ろに傾けると舌が口の中に収まります。江戸時代から作られており、幕末に開催されたパリ万博では、参加した佐賀藩の出品物の中に平戸藩三川内焼製造の舌出し三番叟人形がありました。その人形はナポレオン3世妃ウジェニーの目に留まり多く買い求められました。現在も一子相伝の昔のままの技法で手作りされています。

平戸悦山
hirado etsuzan
一四代 平戸悦山 今村均[陶歴]
1942 長崎県東彼杵郡折尾瀬村
(現·佐世保市三川内(みかわち)町)生まれ
1961 陶技術向上のため上野焼 陶芸家高鶴夏山に師事
1993『菊摘手桶水指』長崎県立美術博物館 収蔵
2006『Lotus』リチャードジノリ陶磁器美術館収蔵
/イタリアフィレンツェ
2010 「14 Hirado Etsuzan」サンロッコ教会にて個展
/イタリアピエモンテ州ゲンメ
2013-2019 「一四代 平戸悦山展」アートギャラリー
/ホテル椿山荘東京
2013-2016『白龍』『虫かご」TheDolderGrand Hotel常設展示
/スイスチューリッヒ
2014,2017 「Kakufusa Porcelain」展Showroom
/クルーズ客船M/V The World
2014『捻り細工技術』長崎県佐世保市指定無形文化財指定
2017 「一四代 平戸悦山KAKUFUSA 展」藤田美術館(大阪)
2019 天皇陛下御即位を祝する献上品に、白磁細工
「菊花虫かご」が選定
2021長崎県指定無形文化財「三川内焼細工技術」保持者に認定
2022 「平戸悦山をつぐもの -今村均白磁展」野村美術館(京都)
2018-2024 そごう·西武各店美術画廊にて個展
2024 「今村均白磁展」壺中居(東京日本橋)
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